• 著者野田かおり
  • 出版社青磁社(京都)
  • ISBN9784861984976
  • 発行2021年7月

風を待つ日の / 野田かおり歌集

触れたればひんやり安心するやうなナイフになりたし春風のなか
誰しもが何かに傷つけられているこの時代。
感情をきれいに断ち切るナイフが、むしろ安らぎの象徴となるだろう。
そんな鋭利な心をかかえて、この人は風のなかに立つ。
移ろう季節に、疫禍の街に、教室の少年少女たちに、そして、
透明な苦悩を負いすぎた私たちの胸に、野田さんの歌は静かに響く。・・・黒瀬珂瀾「帯」より

>> 続きを表示