「音楽のような」本とは? それは「コトバにならないハートを伝える」書物とでも云いましょうか…。情報の伝達や蓄積には不向きな「紙の本」を介しての創り手/読み手の交歓それをあらためて見つめ、問いかけるのが本書です。好評重版『音楽が本になるとき』の端正でつつましやかなテイストを保ちつつ今回のエッセイ集には、社会への眼差・哲学的な思索が染みわたり、加えて「書物」愛や、「企画・編集」にかける情熱、そして「出版」への開けた視座――そんなアクティブな語りがほとばしり出、読む者の胸に迫ります。
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