• 著者坂田信弘 中原裕
  • 出版社小学館
  • ISBN9784091835581
  • 発行1996年7月

奈緒子 8

日本海の疾風と呼ばれる少年を中心に描かれる、宿命の陸上ドラマ

▼第1話/揺さぶり▼第2話/オーバーペース▼第3話/再逆転▼第4話/6回のチャンス▼第5話/来たァーッ!!▼第6話/足音▼第7話/影踏み▼第8話/頑固者▼第9話/足の指▼第10話/背筋力 ●登場人物/壱岐雄介(日本海の疾風と呼ばれるほど足の早い少年)、壱岐大介(奈緒子にほのかな思いを寄せる雄介の兄)、篠宮奈緒子(雄介、大介の父健介の事故死の原因となった少女) ●あらすじ/全国中学駅伝大会最終区。心のままに走る雄介と、冷静さを失わない黒田。320mの差を一気に詰めてきた雄介に、黒田は揺さぶりをかける。しかし、父の言葉を思い出していた雄介は黒田の前へ出るのだった(第1話)。太陽に向かって走る雄介のスピードに、置いて行かれるかもという不安から黒田もピタリとついていく。曲がり角で体を斜めにして走り去る雄介と、必死で追う黒田をテレビのカメラは追い続ける(第2話)。 ●本巻の特徴/以前、写真判定とはいえ一度負けている、因縁の黒田との戦いが描かれる。頑固に雄介の表情を追い続けたカメラマンのエピソードなども交え、勝負は競技場へ、大人たちの計算では計りきれないゴールへ向けて一直線に進んでいく。 ●その他の登場キャラクター/黒田晋(第1話)、壱岐健介(第1話)、黒田のコーチ・ジャンセン(第1話)、壱岐和子(第2話) ●その他のデータ/320m(アンカーの雄介がタスキを受け取ったときの先頭との距離。しかし、2.5kmで縮めてしまう)、揺さぶり(スパートをかけるなどしてスピードを変え相手の体力を消耗させる)

>> 続きを表示