• 著者牧野陽子/著
  • 出版社中央公論社
  • ISBN9784121010568
  • 発行1992年0月

ラフカディオ・ハーン : 異文化体験の果てに

1890年4月、紀行文作家として来日したラフカディオ・ハーンは、松江中学へ英語教師として赴任し、そこに理想の異郷を見出した。しかし、その後、熊本で近代化の実態に触れて、彼の美しき日本像は崩壊する。本書は、他のお雇い外国人と異なり、帰るべき故郷を持たない彼が、神戸、東京と移り住むうちに、日本批判へ転ずることなく、次第に国家・民族意識を超越して、垣根のない文化の本質を目ざしてゆく様子を描く評伝である。

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