20世紀初頭のアメリカの高等教育機関では、「割当制」の名のもとにユダヤ人に対する入学の制限が行なわれていた。いったい「割当制」とはどのようなものだったのか。そして、教育における差別を克服するため、ユダヤ人たちはいかなる活動を展開していったのか。本書は、教育をめぐる権利を求めて闘ったユダヤ人の姿を通して、彼らの「平等」観やアメリカ社会の統合の理想像を探る。