東京なんて長くいるようなところじゃない待っていてくれる人がいるのだったら/帰ったほうがいいにきまってる私にはそんな場所はない (「ベビーホテル」)「「故郷」を失って「東京」を彷徨う「私」には、だが凛々しさがある」(中本道代)「野崎さんの作品に勇気づけられたり励まされたことがある」(中尾太一)もう一人の私に会いに行くこと―。片隅の生をやわらかく灯す、12の詩編。昨年の現代詩手帖賞詩人による、待望の第1詩集。装画・挿画=塩川いづみ装幀=細谷勇作