• 著者マーサ・ナカムラ
  • 出版社思潮社
  • ISBN9784783735953
  • 発行2017年10月

狸の匣

タ テ タ テという音がなったが、
人が戻った音でも 雨粒が落ちた音でもなく、
参列にきた狐が(意味も分からず)
狸の背をたたいているのである
(「柳田國男の死」)
幽明の、生物の、時空の境をこえ、詩想を自在に羽ばたかせる。2016年度現代詩手帖賞詩人による、待望の第1詩集。

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