幕末・維新の動きの中で、先人たちは国際環境に自らをどのように位置づけ、どのように西洋から兵学を受容し軍制を確立していったのか――。日本という近代国家形成と国民形成の推進に大きな役割を果たした軍隊の創設の軌跡を、大村益次郎とその遺志をついだ山田顕義らの動向にたどり、その政治史上の特性を探る。