電磁解析手法の1つとして、FDTD(Finite Difference Time Domain)法はポピュラーなものとなり、多くの研究者、技術者はこの手法を利用し、その威力を実感し魅力を感じている。本書はこのような背景において書かれたもので、FDTD法のさらなる広範囲な応用手法をまとめたものである。すなわち、本書は、大きく第1部として『FDTD法の基礎と実際』(第1章および第2章)と、第2部として『FDTD法の展開』(第3章から第5章)に分かれ、現在における実際の応用解析から今後のFDTD法の展開に至る範囲を扱っている。