• 著者デイヴィット・オーウェン 宮原浩二郎 名部圭一
  • 出版社新曜社
  • ISBN9784788508217
  • 発行2002年12月

成熟と近代 / ニーチェ・ウェーバー・フーコーの系譜学

19世紀末〜20世紀思想界の巨星ニーチェ、ウェーバー、フーコー。本書はその方法論、近代認識、政治と倫理の構造的連関を正面から追究する。近代における「成熟」はカントの啓蒙に始まるが、ニーチェはこれを「道徳的自律」にすぎないと批判し、超越的権威=神を喪った時代における「道徳外的自律」の可能性を力説した。ニーチェの「成熟した個人」は価値目標としてウェーバー、フーコーへ継承された。ヘーゲル、マルクス、ハーバーマスの正統的批判思想に対峙する「批判としての系譜学」の挑戦。

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