◆哲学の究極の問いに挑む 世界にはいったい何が存在するのか。この哲学を代表する問いを扱う存在論は、いまや躍進を遂げています。古代・中世にあっては思弁と自然言葉を頼りに進められていた存在論ですが、現代では論理学を武器とすることで、高度に抽象的な概念を明晰に扱うことに成功し、工学などの分野にも影響を与えるような熱気のある学問へと新生しているのです。学生と教員との対話を織り交ぜ、存在論初心者から哲学愛好家まで、存在論の最先端へと招待する待望の本格教科書の登場です。著者は九州大学文学部准教授。