日本中の注目を集めたロッキード事件を担当し、カミソリと恐れられたエリート検事が、法務大臣官房長の地位をなげうってまで福祉の世界に転じた理由とは。検事時代の思い出から、再びの生きがいを求めて、百八十度異なる世界に身を投じるまでの心境、福祉に懸ける情熱をあますところなく綴った話題の書。