脳神経科医サックスは、若き日に、ニューヨーク郊外にある病院に赴任した。そこには、食欲もなく、およそ人間らしい表情もない半昏睡状態の人びとがいた。1920年代に大流行した嗜眠性脳炎の後遺症患者である。かれらは、サックスの渾身の治療によって、数十年の眠りから「めざめ」る。だがそれもつかのま、恐ろしい「副作用」とのたたかいがはじまる-。レナードをはじめ、病とともに生きる20人の患者たち一人一人と正面から向きあった感動の記録。サックスの医師としての出発点を描く傑作メディカル・エッセイ。
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