知識人、官僚、ジャーナリスト、教師、医者、科学者、法律家、企業の管理職-知識と技術を武器に、社会の意思をつくりだす中流階級。しかし今、彼らは怯えている。いったい何が起きているのか。全米きっての論客エーレンライクが、1960年代から今日にいたる中流階級の意識変化を、あらゆる切り口から徹底的に分析。豊かさの罠に落ち、保身に走り、精神的危機に陥る彼らの野心と不安を、辛辣に浮き彫りにする。現代社会の歪んだ階級構造に鋭いメスを入れ、リースマンの名著『孤独な群衆』を継ぐ書として、アメリカで騒然たる反響を巻き起こした問題作。