賢治の目には霊の世界が見えていた。臨終の日の朝、賢治は幽体離脱して森佐一の家を訪れた。この驚くべき事実から賢治文学の神秘と深淵のベールが開かれていく。本書はこれまでの宮沢賢治論に風穴を開ける衝撃の書である。