60年代の「有孔体」にはじまり「反射性住居」、「多層構造」「様相」とことばと作品は緊密な連環をなして原広司の住宅を生み出してきた。論理と方法の探究がこれほどダイナミックな展開を示すことは稀なことでありその軌跡のなかに一貫して追求されてきたテーマはまさにことであった。90年代に向けてますます刺激が高まる原広司住宅論のセレクション。