商店街の看板、駅前広場の選挙ポスター、ペイントされたガソリンスタンドの壁、路地に置かれた植木鉢。どこにでもあるような日常的風景。60年代後半、都市がドラスチックに変貌しようとする息吹のなかで、小さいものが集まってつくる生き生きとした世界に愛情をそそぎ、「私の街」を歩いた路上観察者のノート。