二十世紀最高の思想家であり、覚者でもあったJ.クリシュナムルティ(Krishnamuruti)は私的にはどんな人物だったのか。11年間も彼の料理をつくりつづけた著者のマイケルクローネンは恩師のユーモア味あふれる絶妙な話術をあますところなく正確に描写している。クリシュナムルティが彼の友人、客人たちとの間に交わした数々の話題は読者を気楽な雰囲気のまま真理の至悦境へ導入する