戦争写真家ロバート・キャパは、戦争のさなかに、そして束の間の平和の時期に、世界の子どもたちの写真を撮りつづけていた。もし何か、人類に戦争を断念させるものがあるとすれば、それは、キャパが撮った戦争の子どもたちの写真だろう。「これを止めよ」と、キャパの写真は言っている。そして平和の子どもたちの写真は、「これを二度と戦火にさらすな」と訴えている。40年ちかい歳月ののちに発見された数多くの写真のなかから選ばれた珠玉の122枚。世界にさきがけて日本で発表される、キャパのもう一つのライフワーク。