コミュニケーションの授業で今もっとも注目されている小学校教諭の菊池省三さんが、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場。菊池教諭は、子どもたちに“ことばの力”を身につけさせることで、これまで多くの学級崩壊したクラスを立て直してきました。本書では、実際に担当した6年1組の子どもたちに起きた奇跡と、ことばの授業を読者が実際に活用できるよう解説しています。
コミュニケーションの授業で今もっとも注目されている小学校教諭の菊池省三さんが、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場。
菊池教諭は、子どもたちに“ことばの力”を身につけさせることで、これまで多くの学級崩壊したクラスを立て直してきました。
本書では、6年1組の子どもたちに起きた奇跡と、ことばの授業を読者が実際に活用できるよう解説しています。
“ことばの力”がつくことで人は変わります。
この年、6年生を担当した菊池教諭は、4月早々、子どもたちに「クラスからなくしたいことば」を挙げてもらいました。
すると、子どもたちは彼らがふだん使っている「死ね」「ばか」「消えろ」「キモイ」「ブタ」などのことばを出してきました。反対に「クラスにあふれさせたいことば」を挙げさせると、「ありがとう」「頑張ったね」「成長したね」というようなことばを挙げたのです。子どもたちの本当の気持ちはここにあったとわかります。
菊池教諭は、1年にわたり子どもたちにことばの授業を行っていきました。それは、何が良くて何が悪いのか、考える力をつける授業でもありました。
相手の良いところを見つけてほめる「ほめことばのシャワー」、自分を見つめる「成長ノート」、語彙をふやすことで自分の気持ちを素直に表現できるようにもなりました。
一人ひとりが成長し、クラスの仲間との関係がどんどん変わっていく感動のドラマも本書には記されています。
心を育て「生きる力」がつく菊池メソッドは、企業の新人研修にも取り入れられるなど、子どもだけでなく大人にも役立ちます。本書を読んでいただければ、“ことばの力”によって人の心は整理され、変化していくことを実感できるはずです。