• Author高橋哲雄
  • Publisher中央公論新社
  • ISBN9784121009401
  • Publish Date1989年9月

ミステリーの社会学 / 近代的「気晴らし」の条件

イギリスの本格派、アメリカのハード・ボイルド、日本の「変格」あるいは社会派という具合に、ミステリーは、特定の地域と時代に深く関わりながら存在してきた。作者も読者も中産階級に依存するこの分野は、19世紀に誕生して以来、どんな社会層に支えられ、どのように現実の犯罪傾向への対応を示してきたのか。本書は、古典的ミステリーを中心に、その成長と変質とを、社会との関連の上に捉えようとする文芸社会学の試みである。

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