タイトルにある「痛快」とは、はなはだ胸のすくという意味で、まさしく痛快冒険小説と同じ気分で用いました。いっけん難しげに思える最新の経済学を、じつに明瞭に解きあかそうと、編集部は著者にお願いしたのです。いま、日本人を襲うグローバルエコノミーの大波は荒れ狂わんばかり。しかし、本書をたずさえて、荒海に漕ぎだしていけば、高い波頭は越えられるはずです。そんな勇気がわく「痛快」な経済学の本です。