特に今世紀に入り、教員養成の一層の高度化が広く国際的に問われているその時代に、日本では、これに真っ向から逆行して、専門職であるはずの教職の組織的な非専門化が国主導で大手を振って進行している。本書は、このようなわが国の教員養成、とりわけ外国語教員養成のあり方を、新しい時代の諸外国における教育的動向を考えながら、文字通りグローバルで多角的な視点から、あらためて厳しく問い直そうとするものである。