教育の「企業型改革」への強烈な批判と11の問題解決法。標準テストの成績を単一基準とした学校評価、低成績の「失敗」校の閉校と教職員解雇、チャーター・スクールの導入等-本書は、学校の民営化へ舵を切ったこれら一連の「企業型改革」が、データの裏づけを持たぬ効果の疑わしい観念的所産であることを明らかにすると共に、教育向上のための取るべき真の方策を提示した力作であり、自らの主張でもあった「共通教養(スタンダード)」政策が複雑な全体状況から遊離して、グロテスクな歩みを始めたことに対するラヴィッチの怒りを、その強烈な批判に見ることができよう。