古墳時代と宇宙時代の2中編を収録
ヤマト国の王子オグナは、父の命を受けクマソ国に潜入する。オグナの真の目的は、クマソの王・タケルを倒すことではなく、クマソに伝わる火の鳥の生血を手に入れることだった。ヤマトの国では殉死の習慣があり、多くの民が王と共に生きたまま埋葬されていたのだ。オグナは火の鳥の生血を飲ませて人々を救うつもりだった。そんなオグナに、タケルの妹・カジカは密かな思いを寄せ始めたが……(ヤマト編)/2577年。地球に帰還する途中の宇宙船で、当直操縦士の牧村がミイラで発見された。座礁した宇宙船から救命ボートで脱出した隊員たちは牧村の過去を語り始めた。しかし、ひとりひとりの語る牧村の姿はそれぞれ違ったものだった。どれが本当の牧村の姿なのか? ミステリータッチのSF中編(宇宙編)
【編集担当からのおすすめ情報】
角川書店豪華版のカラーページのほか、『COM』掲載時の二色ページを再現。全扉絵を収録。