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  • 著者倉阪鬼一郎
  • 出版社宝島社
  • ISBN9784800271433
  • 発行2017年5月

上州すき焼き鍋の秘密 / 関八州料理帖

「すき焼き県群馬」のルーツは真田と井伊の絆にあった!? 上州と江戸の美味、家族愛と人情そして捕物。絶好調時代小説作家・倉阪鬼一郎作品の魅力の全てが詰まった渾身の一作。関八州を取り締まる役人・関東取締出役(通称「八州廻り」)の藤掛右京は、役目で訪れた土地の料理を仕入れ、江戸に開いた小料理屋「八味」で客に披露する包丁人でもある。今回上州(群馬県)見廻りの任についた右京は、秘かに食肉用に飼育された上州牛を使ったすき焼き鍋の供応を受ける。獣肉食を忌み嫌う時代にあって「薬食い」としてこの地に秘かに伝わるすき焼き鍋。実は、93歳まで生き長命で知られた初代沼田藩藩主・真田信之と、隣接する高崎領を治めた井伊直政に由来する美味なのだという。このすき焼き鍋の秘密に気づいた右京は、上州の凶盗・蝮の羅刹、また江戸に潜伏する鬼颪の喜三郎らの凶盗団の捕縛に立ち上がる!

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