れんげ、29歳、最強社畜。本日、人生を捧げて働いてきた一流商社から理不尽な退職勧告を受けました。
帰宅したら、そこには結婚予定の彼氏と見知らぬ女が……「俺がいなくても、れんげは生きていけるだろ?」。
そんなことあるか、ボケ! 憤怒の涙を堪え、れんげは旅立つ。一度は行きたかった未踏の地、京都へと。
そこで出会ったのは、古町屋に住むおっとり系大学生男子と、おしゃべり(!?)な黒狐。
黒狐曰く「れんげの願いを叶えて、徳を積むのです!」だと。
知るか!! と打ち捨てたい気持ちマンマンなれんげだったが、次から次へと怪異に巻き込まれ……。
京都・伏見を舞台に、妖かしと老舗甘味を巡る、不思議な物語、開幕!