実話怪談の猛者五人が織りなす贅沢にて忌まわしい「怪談五色」第三弾。不可思議で絡みつく怪異を放つ、つくね乱蔵をはじめ、現実か錯覚か狭間で揺れる怪異体験を綴る黒史郎、読み手を煙に巻きながら怪異のど真ん中に引きずり込む伊計翼、淡々とした語り口に禍々しさを潜ませる朱雀門出、「怪談売買所」なる取材ライブを持ち込んだ黒木あるじ。濃度湿度彩度とさまざまな怪談をご堪能あれ。