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  • 著者朝日新聞社
  • 出版社朝日新聞出版
  • ISBN9784022584465
  • 発行1988年10月

江戸の動植物図 / 知られざる真写の世界

江戸時代、動植物図を盛んにしたものに、各藩が殖産事業をなすにあたって「諸国産物帖」を編纂したことがある。以後、大名が自らすすんで図を描いたり、絵師をかかえるようになり、武士ばかりでなく医師や町人などからも多くのナチュラリストが輩出した。競って動植物の確かな観察による「真写」「生写」を目ざしたのであった。図譜の普及に力のあった木版画がこの時代に大いに発達して次々に動植物図集が刊行されたが、これには費用がかかりすぎたため、いまだに印刷されずに世に誇るべき優れた動植物図が埋もれたままになっている。江戸時代の財産としてわれわれに残されているのである。本書は、それらの一端を、新撮影して紹介しようとするものである。

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