青春小説傑作選『14歳の本棚』。全三巻の最終回は「家族兄弟編」です。希望と不安のはざまで揺れ動く中学生を、ときに悩ませ、ときに安堵させる血のつながりの重さ。私はいったい誰なんだろう…永遠の問いの前に立ちすくむ思春期のこころは、家族との葛藤を乗り越えて、やがて大人への扉を開いていきます。そんな家族小説の佳品を精選、文庫のなかにぎゅっと詰めこみました。