本書は脳の構造や機能を解説することを目的としていない。脳科学の流れを歴史的に述べながら、心に関する著者の新しいパラダイムを説明するのが目的である。著者は、人の心は脳内のいろいろな神経ペプチドやホルモンによって動かされていると主張する。本書は、現代の主流である脳の電気的パラダイムに対する一つの挑戦状なのである。