旅は広さが、一平方メートルにも満たない僕の机の上から生まれた。「飛行機を使わずに、東京からイスタンブールまで陸路の旅はできるだろうか」と思い描いたのがはじまりだった。マイナス20度の寒さに震え、気温50度の暑さにあえぎ、アジアの西端をめざす旅はつづく-。