• Author麻日珱/著
  • PublisherAMG : 竹書房
  • ISBN9784812498859
  • Publish Date2014年0月

萬屋探偵・鬼薙

維浪稜久、26歳無職。研究に没頭するあまり、非常勤講師を務めていた大学をクビになった維浪は、安アパートで本に埋もれて爪に火を灯すような日々を送っていた。-そこに突然、高校のクラスメイト森山から恩師の訃報がもたらされる。葬儀の参列を促しながら"鬼薙玲のお守りをしろ"と維浪に頼み込む森山。日本屈指の大企業「鬼薙グループ」の令嬢、高校時代の維浪の無二の友人、そして森山の手には負えない変わり者…鬼薙玲。とはいえ維浪も上京以来地元には帰っておらず、鬼薙とも音信不通。なぜ自分がと疑問を感じながらも地元へ戻った維浪を、玲は高校時代と変わらぬ強引さで振り回す。恩師の家にてなんとか焼香を済ませ辞そうとしたそのとき、遺体が棺から忽然と消えてしまう。家族が騒然とする中、好奇心を隠さない玲は「萬屋」の名刺を取り出し探偵めいたことを始めるのだった。当然のように維浪を助手代わりにして。

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