マーケター必見! あなたのメッセージが無視されないための10のHOOK(しかけ)! 子猫の写真などがあると、ついついその商品や広告に目が行ってしまうもの。人はなぜ、かわいいものに惹きつけられるのか。膨大な情報のなかから、あなたのメッセージを受け取り、行動に移させるにはどうしたらよいのか。 本書は行動科学を専門とするイギリスの消費者心理学者パトリック・ファーガンが人間の脳と行動の仕組みを科学的に解明し、「つい、買ってしまった。」の裏に潜むマーケティングの技術を、10のしかけ(HOOK)としてまとめたもの。マーケターのみならず、ビジネスの成功を求める人には必須の1冊! 【本書で取り上げる10のHOOK】 #HOOK1 プリミティブにする ――人間の脳はチンパンジーの脳と変わらない。できるだけプリミティブ(原始的)なほうが届く。 #HOOK2 感情をわしづかみにする ――感情に響くものには、つい注意を奪われる。誰でも、ネットで子猫や子犬の動画を眺めて時間を浪費した経験があるはずだ。 #HOOK3 私のこと? と思わせる ――自分に関係のあることには、つい注意関心を示す。通りすがりの他人が、あなたの顔をプリントしたTシャツを着ていたら、すぐ気づくにちがいない。 #HOOK4 サプライズを駆使する ――何かサプライズが起きたら、そちらに注意を向けるのは人間の習性だ。 #HOOK5 ミステリー要素を加える ――クロスワードや暗号や数独の世界は、「知らないことを知りたい」「謎を解決したい」という本能的欲求をくすぐる。 #HOOK6 ハードルをとことん下げる ――人が広告を読まないのは、時間やモチベーションがないだけでなく、めんどうくさいからでもある。人間は怠け者だ。ハードルの高いものは避けたがる。 #HOOK7 物語の中を歩かせる ――人類は太古の昔から、物語を使って情報を組み立てて、伝えてきた。ストーリー性があれば、自分に引き寄せて考えさせやすい。 #HOOK8 記憶にこびりつかせる ――メッセージを読んでから行動を起こす時間まで、長いタイムラグがある。だからしっかり記憶させなければならない。 #HOOK9 思考回路をショートカットさせる ――脳のパワーは有限だ。だから無意識に短絡的な思考をしたり、経験則に頼ったりする。この反射的な習性を逆手にとって、思考回路をショートカットさせよう。 #HOOK10 プライミング効果を駆使する ――「シロクマのことは考えないで」。そう言われたら、絶対にシロクマのことを考えてしまう。プライミング効果で、その後の行動に影響を与えよう。