• Author藤子・F・不二雄
  • Publisher小学館
  • ISBN9784091762023
  • Publish Date2000年9月

藤子・F・不二雄SF短編perfect版 2

▼第1話/休日のガンマン▼第2話/定年退食▼第3話/権敷無妾付き▼第4話/ミラクルマン▼第5話/ノスタル爺▼第6話/コロリころげた木の根っ子▼第7話/間引き▼第8話/箱舟はいっぱい▼第9話/アン子 大いに怒る▼第10話/やすらぎの館▼第11話/ポストの中の明日▼第12話/どことなくなんとなく▼第13話/ボクラ共和国
●あらすじ/74歳になる男は節食したり、車を使わず歩いて移動したりと健康に気を使っている。“二次定年特別延長申し込み”の日に区役所に向かった男は、友人の吹山から「申込書の登録ナンバーのところにツメで印をつけると当たる」と聞き、吹山の言うとおりに印をつけた。しかし、男は当選しなかった。さらに、首相から「73歳以上のかたがたは本日をもって定員カードの効力を失うものとし、年金、食糧、医療その他一切の国家による保障を打ち切る」と発表され……(第2話)。▼遅筆で知られる小説家・大和のもとへ、原稿の催促にやってきた新米編集者の西村。外で偶然に出会った2人だったが、大和の家に着くなり、大和は妻を殴り飛ばした! 実は、大和は編集者の間でもうわさの家庭内暴君だったのだ。そして大和の妻は何もいわずに、それに耐えているのだったが……(第6話)。▼ 会社ではやり手の社長として、頼りない専務の息子にいらだちつつ乗っ取りの陰謀と戦い、家では学生運動で留置所から帰ってきた息子を叱りとばし、愛人宅では大金をせびられる。男の神経は極度に張りつめて、疲れ切っていた。相談を受けた医師である友人は、男に一度「やすらぎの館」へ行ってみることを勧める……(第10話)。

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