不登校や引きこもりの子を抱えた親には、ともすると「親が悪い」といった非難の言葉が投げかけられがち。親自身も「自分たちの育て方が間違っていたのではないか」と自責の念にかられることが少なくない。しかし不登校、引きこもりは、子供たちに人生のビジョンを示せない、教えられない今の社会、今の大人たち全体の問題としてとらえることが何より大切である。本書はそのような観点に立ち、これまで著者らが行ってきたカウンセリングの実績から導き出された対処ノウハウを、72の項目にまとめたものである。