魔気を漂わせて、男が言う。「リューナ、俺と来い。この下らない世界を変革するために」剣を振るうグレイ。だが、必死の斬撃も男、"ドラゴンサークル"の首領ガリアーノにはかすりもしない。彼は、その外套にリューナを包み込み、霞のように消えていった-。数千年に一度接近する、竜界と六門世界。その接点"竜界の門"を開く鍵、それこそが、竜皇の女王たるリューナ。いま、六門世界の存亡を決する、最後の戦いが始まろうとしていた-!『たったひとりにとってだけ、英雄であればいい』少年は決意する。そして前に進む。血と魂の物語、ここに完結。