「今度の日曜日、土御門家と見合いをする。その旨、心得ておけ」父・重悟の宣告に、神凪綾乃の意識は凍結した。紅炎の巫女姫に、突然降って湧いた見合い話。相手は日本の陰陽道の総本家とも言うべき名家の次男坊・貴明。申し分のない相手ではあるが、綾乃は何故か気が乗らない。渋々和麻に相談に行くが、当然彼の口から見合いを止める言葉は出てこず、それどころか相手が気の毒だと言い出し、綾乃を怒らす始末。そして迎えた見合い当日、会場となった料亭には、どこからか情報を聞きつけた悪友・由香里と、和麻の姿があった。かくして、「喜劇・綾乃ちゃんのお見合い」の幕が切って落とされた。お気楽エレメンタル・ファンタジー第4弾。