轟。雷鳴とともに、体育館の照明がおちる。終業式に出席した生徒たちは、パニックに陥り、出口へ雪崩のように走る。"C"は、微笑む。闇の中、魔法使いを葬る瞬間が訪れた。瞬間、暗幕が音もなく落ちる。差し込むライトの下に少年-物部景はひとり立っていた。「ようこそ魔法の塔へ」囁く彼の影は光にゆらぎ、闘いを望む生物のように蠢いた。悪魔召喚薬により、身体を傷つけながら、自らの目的を追う少年・景。彼へ向け、放たれる組織よりの刺客たち。力の均衡が崩れた街は、悪魔持ちの戦場と化していく。ネオ・アクション・サスペンス第三弾。