「正体を現す気になったか?」遊馬の問いに、男は不敵な笑みで応えた。直後、白のタキシードとマスク姿に変化する。「わはははは!見事だ遊馬君。そう、私は猟奇王!」初秋の築地。骨董屋の女将から猟奇王の挑戦状が届いたという報を受け、少年記者・天瑞遊馬と聖麻衣子は店に向かう。そこで、遊馬と猟奇王の闘いが幕を切って落とされた!お嬢様刑事や新怪人も乱入し、さらなる事件が巻き起こる。果たして遊馬は、猟奇王の野望「日本猟奇化計画」を阻止できるのか?昭和29年を舞台に贈る冒険ミステリー、書き下ろし2編を含む初の短編集が登場。