「晶へ。やくそくをはたす。地下の町で会おう」紙片を握る晶の手が震えた。遊馬は、色を失った晶の横顔をそっと窺った-。オカルト新聞記者・天瑞遊馬の目前で絶命した男。彼は友人から預かったという、遊馬の同僚・晶あての暗号を遺す。同じ頃、東京の地下に眠る宝の存在が囁かれ始める。晶あての暗号とその噂の関連に気付いた遊馬は、晶と共に"地下の町"へと向かう。しかし、そこに立ちはだかるのは「打倒遊馬!」の名のもと、黒猫女給ら怪人と手を組んだ猟奇王!陰陽交錯する昭和30年を舞台に贈る、愛すべき冒険ミステリー第6弾。