「そろそろ私自ら動くのにいい時期だからね」酷薄にベトノワールは笑った。「三つの鍵が開くとき、ひび割れた殻は解き明かされるだろう」1年で1000人の会員を集めないと廃館のおんぼろ図書館、ケリポット。会員を集めるのにあれだけ苦労したのが嘘のように、なぜか続々と会員希望者がつめかける。ついに会員が1000人に到達!?というときに現れたのはベトノワール。彼が語った意外な事実をヒャッカは受け入れることができなかった…。"三つの鍵"-1000人の図書会員、満月の夜、そして紛い物な部品。それが揃ったとき、ケリポット、そしてヒャッカたちマガイモノの運命は?-そして楽園への扉が開く…。大人気のミステリアス・ファンタジー、ついに完結!そこは異端者たちの楽園、ケリポット。そこはみんなを幸せにする。