一九二七(昭和二)年末から三カ月余にわたるイタリア旅行で出会った絵画・彫刻・建築の印象をみずみずしい筆致で書きとめたイタリア美術紀行。後に『風土』で展開される風土論の萌芽が随所にみられる点も大変興味深い。挿絵多数。