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  • 著者伊勢弘志
  • 出版社芙蓉書房出版
  • ISBN9784829506578
  • 発行2015年8月

石原莞爾の変節と満州事変の錯誤 / 最終戦争論と日蓮主義信仰

非凡な「戦略家」か? 稀代の「変節漢」か?石原莞爾の「カリスマ神話」や「英雄像」を否定する画期的な論考。

石原莞爾ほど、大きな関心を持たれ、同時に評価の分かれる軍人は珍しい。日蓮主義信仰に支えられた独自の戦略で満州事変を実行したはずの石原には、満洲国建国の際から矛盾した言動、変節が見られるようになる。これが評価の分かれる一因となっている。石原の戦争計画と不可分な信仰の動機を解明せずに「最終戦争論」の評価はできない。 ほとんど学術研究の対象とされてこなかった信仰問題の分析を通して、石原の言動の変遷と日蓮主義信仰の影響、そしてこれまで語られてこなかった石原の人物像に迫る。

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