新しい世紀にむけたデモクラシーの深化と徹底化に不可欠な基本的課題とはなにか。デモクラシー理念の歴史的展開を踏まえ、ナショナリズムとデモクラシーの問題や、「精神の自由」論、相互承認論を近代日本の民主主義的伝統に位置づけ直し、その言説と実践の歴史的継承、デモクラシーの再生にむけた解釈学的復権の可能性を考察する。