始まりは「ぬか床」だった。先祖伝来のぬか床が呻くのだ。変容し、増殖する命の連鎖。連綿と息づく想い。解き放たれて確かな自分を生きるには。『からくりからくさ』に連なる、書き下ろし長篇小説。〈受賞情報〉紫式部文学賞(第16回)