明治国家によって押された「国家に益なき遊芸」という烙印と「芸能近代化」という課題を背負い、明治の芸能の民は、独自の芸の世界を築き上げようと苦闘する。歌舞伎を中心に、音楽・演芸の世界までも視野に入れ、「近代化」が芸能世界に与えた影響を探る。