リスボンから飛行機で約2時間、大西洋に浮かぶ孤独の群島、アソーレス諸島。 アントニオ・タブッキが『島とクジラと女をめぐる断片』で描いた捕鯨とホウェール・ウォッチングで知られる島々。 《神が住む島》と言われ、火山活動による見事な自然景観が残るところ。 そして、古くから欧米の交易の中継点として栄え、米国の空軍基地があることから、 2003年、イラク戦争開戦に向けて、三ヵ国(米英西)首脳会談が行なわれた場所……。 10年来、ポルトガルに通う著者がアソーレスを見つめた紀行エッセイ集。 地図・アソーレス諸島のガイド付。写真多数。
*アソーレス諸島* リスボンから約1400キロ、飛行機で約2時間の距離に位置する。 サンタ・マリア、サン・ミゲル、テルセイラ、グラシオーザ、サン・ジョルジュ、ピコ、ファイアル、コルヴォ、フローレスの9つの島々。