バリ島の文化に深く根をおろし、演劇の主人公として人々と共に生きている魔女ランダと、近代社会の根源的な問い直しを企てる哲学者との豊饒な出会い。死や痛みを含む「パトスの知」から、二分法的な思考を越え我々の世界観を根底から揺さぶる「臨床の知」、「演劇的知」へ。既成の知のあり方を問い、そのダイナミックな組換えを追求する。