録音物に録音されているものとは一体何か?「録音物」を否定した音楽家ジョン・ケージの矛盾を起点に、ケージ、デレク・ベイリー、AMM、ヘンリー・フリントら実験音楽の巨匠たちの録音物を考察し、記録と記憶のあいだに耳をすます。「録音することの不可能性」に迫る、エキサイティングな脱・現代音楽論。